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レキオ島唄アッチャー

ニライカナイはどこにある。八重山の御嶽

 

八重山の御嶽にある「底」の名称

吉成直樹氏は、八重山の御嶽には「底」という名称が存在することに注目する。
<御嶽の名称に「底」という言葉をもつものが存在することは何を意味するのであろうか。…牧野清『八重山のお嶽―嶽々名・由来・祭祀・歴史―』(1990年)には、記載されている232例のうち12例までが「底(スク)」という言葉をもつ。…

 この「底」は文字どおり「地の底」を意味すると考えたい。仲松弥秀は、神と人間を結ぶ役割を果す「穴」を象徴するアーチ型の門がどのような場所にあるのかを列挙するなかで、八重山の多くの御嶽、と述べていたことを思い出していただきたい。これは、八重山の御嶽名の「底」が「地下」を意味するとともに、アーチ型の門が、やはり象徴的に地下へと入る門であることを示している。
         194.jpg 
              石垣市大浜にあるアーチ型の門

 ひるがえって、「グスク」という名称も、その語源に定説はないが、この「スク」もまた「底」なのではないか、という疑いが生じるのは当然である。(『琉球民俗の底流』の「地下世界と御嶽」>



 私のブログ「『底』の字がつく民謡の不思議」でも、波照間島の事例を次のように紹介していた。

 <波照間には「スク/シュク」が語尾につく場所がいくつかある。「美底(ミスク)御嶽」(北集落)、「阿底(アスク)御嶽」(冨嘉集落)、「大底(ブスク)御嶽」(前集落)といった御嶽や、「ミシュク」(ニシハマ上)「マシュク」(北東岸)、「ペーミシュク」(冨嘉集落南)といった古い村落の跡である。
 波照間において、「スク」の名のつく場所はいにしえの島民の居住地が聖域となった場所であり、原初形態の「グスク」に相当しているといえる。…こうして見てみると、波照間において「スク(シュク)」は、聖域となった琉球王朝支配以前の村跡を指す名称であり、「グスク」の一形態であるといえる。(「波照間島あれこれ」HPから)>
 ここには、吉成氏の問題意識との共通点があるように思われる。


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