レキオ島唄アッチャー

南島に現れる仮面、仮装の神々、悪石島のボゼ

 ユネスコ無形文化遺産登録めざす来訪神
 こらからは、沖縄以外の異形の神について書いておきたい。このブログを書いているうちに、「来訪神:仮面・仮装の神々」のユネスコ無形文化遺産登録に向けて文化庁が提案していることを知った。対象になっているのは、以下の国指定重要無形民俗文化財である「来訪神」行事10 件である。
・甑島のトシドン(鹿児島県薩摩川内市)
・男鹿のナマハゲ(秋田県男鹿市)
・能登のアマメハギ(石川県輪島市・能登町)
・宮古島のパーントゥ(沖縄県宮古島市)
・遊佐の小正月行事(山形県遊佐町)
・米川の水かぶり(宮城県登米市)
・見島のカセドリ(佐賀県佐賀市)
・吉浜のスネカ(岩手県大船渡市)
・薩摩硫黄島のメンドン(鹿児島県三島村)
・悪石島のボゼ(鹿児島県十島村)
 
 このなかから、九州以南の離島の来訪神と本州では、有名な秋田のナマハゲだけを紹介したい。

            悪石島ポゼ、文化庁
            悪石島のボゼ(写真は文化庁の提案文書から)

 トカラ列島・悪石島のボゼ

 <悪石島のボゼは,鹿児島県十島村の悪石島に伝承される,季節の節目に行われる行事である。毎年,盆の最終日となる旧暦7 月16 日に,ボゼと称する神が現れ,地域と人びとの邪気を追い祓う。
 ボゼには,3 名の若者たちが扮する。赤土と墨を塗りつけた異様な仮面を被り,体にはビロウの葉を巻き付け,手足にはシュロ皮やツグの葉を当てがう。手には,それぞれボゼマラと称する男根を模した長い杖を持つ。この日の夕方,ボゼは呼び太鼓の音に導かれ,盆踊りで人びとが集まる広場に現れる。ボゼは,ボゼマラの先端に付けた赤い泥を擦り付けようと,観衆を追い回す。この泥を付けられると,悪魔祓いの利益があるとされ,特に女性は子宝に恵まれるなどという。騒ぎがしばらく続いたのち,太鼓の音がゆったりとしたリズムに変わると,ボゼは体を揺するようにして踊りはじめ,再度急変の調子で再び暴れだし,その場を去っていく。
 
 この行事は,夏・秋の節目に当たって神が訪れ,地域とその人びとの災厄を祓うとともに,幸いをもたらすといった行事である。類似の行事は南西諸島に分布するが,なかでも悪石島のボゼは,我が国の民間信仰や神観念の形態をよく示しており,トカラ列島における来訪神行事の典型例として重要である。>
 
 以前に、下野敏見著『トカラ列島―南日本お民俗文化誌3』で悪石島ボゼについて読み、驚いたことがあった。宮古島のパーントゥとなんらかの影響はないのだろうか、と思った。いまのところ、それは不明だが、琉球弧の島々で、こんなに仮面神があることにとても興味を持つ一つのきっかけとなった。

スポンサーサイト

民俗 | コメント:0 | トラックバック:0 |
<<感動のふーみ55歳バースデイライブ | ホーム | 15年ぶりの高知帰郷(下)>>

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

| ホーム |