レキオ島唄アッチャー

南島に現れる仮面、仮装の神々、小浜島のダートゥーダー

 小浜島のダートゥーダー
 小浜島で旧暦8月の結願祭の時に行われる「ダートゥーダー」と呼ばれる芸能は、ひときわ変わったお面の芸である。
 「高い鼻の黒いお面、金太郎のような前掛けを着けた4人のダートゥーダーが『フッ』という声で飛んだり、組み体操のようなコミカルな動きをしたり、見る人を引きつけます。歌や動きの意味は謎の部分が多いそうです」(「琉球新報」2016年2月28日付)
 ダートゥーダーはしばらく途絶えていたけれど、2001年の結願祭で75年ぶりに復活した。その由来は意外である。
 「山岳信仰の修験道(山にこもった厳しい修行で悟りを開くことを目指す)を実践する修験者の遊行芸として、全国で邪を払い、福を招いてきたものが元です。それが島に伝わった」(同紙)。
       

 このダートゥーダーは、悪魔払い、厄払いの神で、草装、仮面神として出現したが、最近は草装をしていないという。
 <八重山各地に出現する草装、仮面神は、アカマタ・クロマタ神をはじめ、一般に稲作、粟作の豊穣に感謝し、予祝する来訪神であるが、小浜島、新城島のダートゥーダーだけは、豊穣予祝にかかわりのない厄払いの神として意識されているのは異色である(外間守善著『南島文学論』)>。

 まだ小浜島に行ったことがないので、この芸能の実演も見たことがない。でも、YouTubeでアップされている動画を見ると、これは八重山の祭祀、芸能とは異質な芸である。「豊穣予祝にかかわりのない」神というのも、大和の「修験者の遊行芸」にルーツがあるからなのだろう。それにしても、なぜこうした芸能が小浜島だけ伝わったのだろうか。かつて、島民に災いがあり、それを契機に厄払いの神として受け入れたのだろうか。
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