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レキオ島唄アッチャー

南島に現れる仮面、仮装の神々、アンガマ

 八重山各地のアンガマ
 八重山では、旧盆に、祖先を表わすとウシュマイとンミーの仮面を付けた二人を先頭に踊り手らが家々を訪ねて歌、踊りを披露するアンガマが有名である。これはアカマタのような秘祭ではない。
 盆アンガマは、盆と祖先神にかかわりをもつもので、「豊穣予祝のための節アンガマとは機能が異なる」という(外間守善著『南島文学論』)。
<アンガマには2系統あり、ひとつは八重山の治者階級であった石垣島四ヶ字の士族で行われていたもので、もうひとつはその他の離島や農村部落で行われていたものである。

                       
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                      石垣島のアンガマ(2010年、青年ふるさとエイサー祭から)
 石垣島四ヶ字のアンガマは、後生(あの世)から来た精霊の集団が仮面などで仮装している。その中で特にユーモラスな好人物的面をかぶった翁(ウシュマイ)と媼(ンミ)が中心で、そのほかは花子(ファーマー)と呼ばれ翁と媼の子や孫にあたる。ソーロンの三晩、ご一行は所望される家々を巡り演技を披露。道を練り歩きながら三線、笛、太鼓を奏でる。…
 離島のアンガマはウシュマイやンミは登場しないが、後生からきたとされる集団が、家々をまわり、踊りや歌などの芸能を披露して祖先を供養するのは同様。竹富島では、絣の着物姿で頭巾・クバ笠で顔を隠した女性たちや、三線・笛・太鼓を奏でる島の地謡が家々を巡り、先祖供養の芸能を披露する。各家で最後に巻踊り(円陣舞踊の一種)を踊り、やがて曲調が「六調節」に変わり乱舞でしめることが多い(「やいまねっと」HPから)>。

 
 西表島の節アンガマ
 西表島の祖納では、旧暦9月の節祭(三日間)に、節アンガマと呼ばれる芸能が行なわれる。
 <節祭(しち)とは年の節目を意味し、海の彼方より幸を迎え入れる行事です。毎年旧暦10月前後の己亥(つちのとい)の日から3日間、八重山諸島の西表島の祖納(そない)・干立(ほしだて)地区で行われ、豊作への感謝と五穀豊穣、健康と繁栄を祈願します。
 約500年前からの伝承と言われ、国の重要無形文化財にも指定されました。両地区とも福々しいお面の「ミリク様」という神様が登場することで有名です。
 祭りのメインは2日目の「世乞い(ゆーくい、神を迎える神事)」の日です。演舞、ミリク行列、狂言、棒術、獅子舞などの芸能が奉納され、沖から岸に向けてハーリー競漕が行われます。これは海の彼方から五穀豊穣がもたらされることの象徴とされています。
 干立地区では、「オホホ」がオホホーと奇声を発し、札束を見せびらかしながら滑稽な動きを見せます。「オホホ」は鼻の高い仮面に異国人風のブーツをはいた奇妙な格好をしていて、一説には、昔、島に流れ着いた外国人をモデルにしているのでは、とも言われています。両地区とも集落共同体を一体化させる祭りとして継承に努めています(旅行予約サイト「たびらい」HPから)>
          
 西表島の節祭では、布で顔を隠し、変装して舞う女性を「アンガマ」というそうだ。
 <此の祭事は農家では1年中での最も重き行事として、各島各村落でシチィ踊、爬龍船、マヤヌ神其他の催し物があって賑かである。西表島のシチィ祭のときは若い青年は爬龍船競争に全力を注ぎ、婦女子等は布で顔を隠くし頭上には編笠を被って変装した2婦人を中心に、村中の婦女子が取り囲んで舞い狂っている。この変装せる婦人を「アンガマ」と称している。これは或いは盆踊のアンガマが覆面変装せる所から、それに似ている点から、竹富や西表のアンガマが生れたのではなかろうかと思われる。(喜舎場永珣著『八重山民俗誌上』)>

 変装した女性を「フダティミ」と呼ぶらしい。
 「黒装束のフダチィミは2人。クバ笠を被り、手には扇子を持つ。フダチィミは、数ある沖縄の説祭りの中でも祖納の祭りだけに見られる。(「あみたろう徒然小箱」ブログから)
これはやはり来訪神ではないかとされる。
 <円陣踊りは海辺で行なっており、顔をかくして登場するフダチィミは、おそらく海の彼方からやってくる来訪神で、海神の変化だったであろう。その素性は知られていない。今では、来訪神としての神から芸能の神に変わっている(外間守善著『南島文学論』)。>

 祖納の節アンガマには由来伝承がある。
  <節アンガマ踊りは伝説によると、慶来慶田城(ケライケラグスク、西表島の酋長)の娘と日本々土から来た舟乗りで、祖納駐在員(鉄器を持って来て大平井戸=ウーヒラカー=を掘った人)とが恋仲となり、慶来慶田城の弟嫁のはからいで、男についてこっそり夜中船出して日本々土に渡ったが、5,6年後にまた夫婦で西表祖納に帰って来た。唱と踊りは、その時にもってきたものであると伝えている。唱はすべて七五調の国語でうたってある(宮良賢貞著『八重山芸能と民俗』)>。

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