レキオ島唄アッチャー

平良新助氏の銅像

  沖縄自由民権運動の闘士でハワイ移民の基礎をきずいた平良新助さんを顕彰する記念碑が建立されたことは聞いていた。でもまだ見に行く機会がなかった。先日、沖縄テレビで平良さんを主人公にした芝居と銅像が紹介された。
  沖縄自由民権運動の闘士といえば、謝花昇、当山久三、平良新助の3氏がよく知られている。謝花、当山両氏は、すでに地域に人々によって銅像が作られていた。平良さんだけがまだなかったので、この銅像と歌碑の建立は後世にその業績を伝えるためにと て も意義深いと思う。
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       写真はいずれも沖縄テレビの画面から。
        正面左手に銅像、右手に「ヒヤミカチ節」の歌碑がある
 
 銅像の建立のために、期成会が結成され、募金運動が取り組まれていた。銅像と歌碑は2015年11月に建立されたという。
 平良新助さんは、波乱万丈の生涯を送っている。以下、期成会のブログから紹介する。
 <明治9(1876)年、今帰仁村越地に生まれました。明治27年、首里にある沖縄尋常中学在学中に謝花昇や当山久三らの考えに感銘し、中学校を中退、自由民権運動を担う一番若い同志として活動を始めました。
 明治30年、郷里の今帰仁村に戻り総代を務めていました。そこで、奈良原県政が推し進める杣山の開墾強行に対し、27名の総代とともに交渉団体を組織して今帰仁村における反対運動を激しく戦い、この運動を勝利に導き、杣山を守り抜きました。
 このころから、民権運動と共に海外移民の重要性を唱える当山久三の考えに共鳴し、海外雄飛の夢を抱くようになりました。
 
 明治33年、海外雄飛に備え上京し、英語を学んでいた新助に対し、当山久三から第1回ハワイ移民団の実情調査と安否確認を依頼され、翌明治34年ハワイに渡航しました。移民団と耕地労働を共にしながら、移民団の動静を把握し、ハワイ移民の優位性を当山久三らに報告しました。
 さらに明治36年、当山久三率いる第2回ハワイ移民団を現地で引き取り、様々な困難を持ち前の英知と行動力でハワイに定着させ、ハワイ移民の基礎を確立させました。
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 移民団の定着を見届けた新助は、明治37年、兼ねてからの念願であった米本国へと移住します。サンフランシスコを振り出しに様々な苦労を重ね、遂にはロサンゼルスでホテルを経営し成功を収めています。経営者として活躍する傍ら日本人会・沖縄県人会などの要職を務めるなど移民団の生活と地位の向上に献身的に活動しています。
大正13年、移民保護を目的とする海外協会設立のため帰省し、昼夜を問わず奔走して、官民一致の設立総会を県議会で開かせることに成功しました。
 
 昭和28年、52年に渡る渡米生活に別れを沖縄に戻ってきました。そこで荒廃した郷土の復興に立ち上がる人々の姿と、半世紀前に当山久三氏が移民を声高に叫び胸に描いた沖縄人の姿を重ね合わせて詠んだ一首が『七転び転び ひやみかち起きて わしたこの沖縄 世界に知らさ』のひやみかち節の一節です。
 昭和29年、海外協会創立30周年記念式典で琉球海外協会の稲嶺一郎会長から海外協会設立の功績に対し感謝状が授与され、昭和43年に開催された海外移住百年祭では、沖縄の国際的声価を高めた功績により琉球政府松岡政保主席から移住功労賞が授与されています。
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   老後も、開拓魂や海外雄飛の気概は衰えることなく燃え盛っていました。その一端を紹介しますと
 80歳を過ぎで、今帰仁村の名峰「乙羽山」にロープウエイを通し、農業と観光の拠点にしたいと30年契約で村有地の借用を申請しています。
 さらに90歳になった新助は、東南アジアを旅してまわり、村の若者たちにこれからは東南アジアの時代だと東南アジアへの雄飛を説くなど、進取の気鋭・開拓魂は衰えることを知りませんでした。
 そのような新助も昭和45年94歳の長寿を全うし、あの世へと旅立っていきました。>
 
 創作芝居の「『ヒヤミカチウチナー!』~平良新助物語~」は、今帰仁村を拠点に活動する「劇団ビーチロック」が中心となり、すでに10、11月に3回公演をしたという。この芝居を観て、改めて平良新助という偉大な人物がいたことを知った人が多いようだ。
 新助さんも、グソー(あの世)から自分の銅像や芝居を眺めて喜んでいるだろう。


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