レキオ島唄アッチャー

神々しい百人御物参

 百人御物参の再現儀式を見る

 琉球王国の時代、首里城で行われた祭祀行事の一つ「百人御物参」(ももそおものまいり)の儀式が1月21日、首里城で再現されので見に行った。。
 琉球には、政治や外交とは別に、御嶽(うたき)や火の神(ひぬかん)を祀ることによって国の安泰を祈る独自の祭祀システムがあった。この行事は、神女たちが首里城及びその周辺の聖域をお参りする行事である。
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 首里城では、王国時代の正月の儀式や冊封儀式、冊封使歓待の「中秋の宴」などの再現儀式は見たことがあるが、今回の儀式は初めてだ。
 首里城に着くと、正殿前の御庭(うなー)には、たくさんの見物客が詰めかけていた。外国人の観光客もたくさんいる。
儀式がすぐに始まった。
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 第1場では、諸官が入場してきた。男性の役人は、親方(うぇーかた)はじめ総勢21人いる。
正殿の「おせんみこちゃ」の火の神を祈願する神女に対し、男性諸官が御庭で焼香した。そして、火の神に向って体を斜めに少し折り曲げる独特の姿勢で遥拝した。
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 第2場に移る。正殿から神女たちが出てくる。独特の祭祀歌謡の「クェーナ」が流れる中を、白帕に純白の装束に身を包んだ神女のみなさんが、ゆっくりと歩み出る。その姿は、なにか神々しさがある。再現と解っていても、往時をほうふつさせる。
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神女の一行は、三平等(みふぃら)の大あむしられと呼ばれる上級神女を先頭に、それを補佐する掟あむ(うっちあむ)・佐事あむ(さじあむ)そのほかである。神女の最高位、聞得大君(きこえおおぎみ)はいない。
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 これから城内の御嶽を巡る。「御籠飯」(うくふぁん)、「御玉貫」(うたますき)と呼ばれ供物をもった神女もいる。容器には、米や泡盛が入っているそうだ。
 第3場では、神女たちが、男性諸官を先頭に御庭を出て、下之御庭にある首里森御嶽(すいむいうたき)の前に進んできた。供物を御嶽の前にお供えする。
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 三平等の大あむしられと見られる3人の神女が、御嶽前に進み出て祈りの言葉「おたかべ」を唱える。
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御嶽では、国王の長寿とその子孫の繁栄、航海安全、国土の安全、五穀の豊穣を祈願していたという。
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 この後、第4場で男子禁制の聖域、京の内に向かう。
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 京の内では4ヶ所の御嶽を巡拝。第5場で京の内から戻った神女を諸官が出迎え、再度首里森御嶽を拝み、行事が終わる。都合で最後まで見られなかった。
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 御嶽や聖域を巡拝する行事は、首里城だけではなく、琉球全土で行われていたという。
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                     神女には、外国人の姿も見られた              

 たくさんの離島から成り立つ小さな琉球王国にとって、こうした祭祀は、王府にとってとても重要な行事だったのだろう。再現儀式を見ると、改めてそんな思いを強くした。

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