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古民家を再現した「ふるさと園」

古民家を再現したふるさと園
 沖縄市の「こどもの国」のなかに、沖縄の古民家を再現した「ふるさと園」がある。前に2回、「こどもの国」には来ているのに、「ふるさと園」には入らなかった。テレビで民謡歌手の徳原清文が不動産屋に来て、ウチナー口でしゃべり、応対の女性ととんちんかんな会話を交わす「上間不動産」のCМに登場する。
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「沖縄市立ふるさと園」は、」明治から大正時代にかけての沖縄の豊かな農家のたたずまいを復元したもの。一部移築(母家・ヒンプン・豚舎)したという。
 母家は沖縄の伝統的なつくりになっている。屋根は赤瓦で葺き、間取りは正面に向かって右側から一番座(客間)、二番座(仏壇がる仏間)、三番座(居間)である。その裏に一番、二番、三番の裏座(クチャ)があり、寝室や産室として使用された。
 母家にむかって右側に離れ座敷がある。「アシャギ」と呼ばれる。俗に「メーヌヤー」とも言われるそうだ。一般的には、息子が結婚した時、あるいは老人の隠居部屋や来客の宿泊などに利用された。
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高倉がある。屋根は琉球竹(ヤンバルダキ)で葺いており、周囲の壁はチヌブと呼ばれ同じ竹で組まれている。穀物を漆器や鼠害から守るように造られている。
 畜舎は牛、馬、山羊(ヒージャー)などを飼育する家畜小屋で、屋根は赤瓦で葺き、壁と柱は石材を用いた石造りとなっている。
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 豚舎は「フールヤー」と称され、アーチ型二連結の石造りで豚の飼育と便所を兼用している。つまり、人間がトイレで落とした糞を豚が食べるという、昔流の合理的な構造になっている。ただ、不衛生だということで、いまはなくなった。
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 沖縄の古民家には、フールヤーはよくあるが、これまで畜舎は見た記憶がない。とてもがっしりとした石造りで、立派だ。それに、牛、馬、山羊まで飼っていたとは、とても裕福な農家だったのだろう。
 井戸は、水を汲み上げるのに便利な滑車がついている。沖縄に来てから、あまり見かけなかった光景だ。
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 台所には、カマドがあり、「シンメーナービ」と呼ばれる大鍋が置かれている。主食となるサツマイモの一日分を、一度に煮る時などにわれた。「メー」とは鍋の大きさを表す言葉で、「シンメー(4枚)」は、一定の鉄の塊の4枚分を使ってつく作った鍋という意味である。約28リットルの水が入れられ、家庭用としてはもっとも大きな鍋である。
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 私の郷里の高知では、家庭用としてこれほど大きな鍋は見た記憶がない。でも沖縄では、とても良く使われる鍋である。
 ふるさと園を見る人は少ないけれど、古い沖縄の民俗を知るのには役立つ施設である。
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