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オセアニアの海と大移動、その3 「ラピタ人」

 「世界最古の遠洋航海民」ラピタ人
 オセアニアの海洋進出をしたオーストロネシアン(オーストロネシア語を話す人びと)について、片山一道氏は、「世界最古の遠洋航海民」と呼ばれるラピタ人であるという。
 今から四千年前頃、ニューギニアの北東の沿岸部やビスマーク諸島一帯の島々に、それこそ忽然(こつぜん)と姿を現したのがラピタ人である。
 まだ彼らの起源についてはよく分かっていないが、日本の縄文人などのように東シナ海や南シナ海の沿岸域で臨海生活に適応した先史モンゴロイドのグループにルーツを求めることができる。
 このラピタ人こそ、人類史上で最初にリモート・オセアニア(注・ソロモン諸島より東の島々)の海洋世界に進出した人々であった。
 
 南太平洋の西隅にある諸島に登場するやいなや、想像もつかぬほど優れた航海能力を駆使して、瞬く間にリモート・オセアニア線を越境して、遙かトンガやサモアの西ポリネシアの島々に拡散していった。
 ともかく、ラピタ人は世界最古の遠洋航海民と呼ばれるに十分な資格を持つ人々であった。
 その後、最も東に進んだラピタ人から生まれたポルネシア人はタヒチあたりの東ポルネシアの大三角圏に散らばる島々を次々と植民していった。
 タヒチあたりの東ポルネシアの島々は西暦が始まる前後の頃、ハワイ諸島は、1,500年前のころ、イースター島は紀元千年紀の間に、そしてニュージランドは約千年前の頃、彼らによって植民された。
 恐らく今から千年前前後、「ポルネシア人の大航海時代」ともいえるような時代があり、ポルネシアの島々を自在に往来していたのであろう。
 (国立民族学博物館HP「『海のモンゴロイド』ポルネシア人の祖先を求めて」 片山一道)

 ラピタ人はどこからやってきた
 ラピタ人はいったいどこからやってきたのだろうか?後藤明氏は「海の民俗誌」(後藤氏HP)で次のようにのべている。
 ラピタ人のルーツは未解明の部分が多いが、台湾の土器との関連性が考えられている。わずかに発見されている人骨から、人種的には現在のポリネシア人に似た大柄な人々だったらしいと言われている。
  
  その祖先はオーストロネシア語を話すモンゴロイド系の民族であり、元々は台湾にいたのだが、その一部は紀元前2500年頃に南下を開始した。フィリピンを経て紀元前2000年頃にインドネシアのスラウェシ島、ニューギニア島、メラネシアに到達した。ここでオーストラロイドのパプア先住民と混血し、ラピタ人の始祖となる。彼らは進路を東に変え、紀元前1100年頃にはフィジー諸島に到達する。現在、ポリネシアと呼ばれる地域への移住は紀元前950年頃からで、サモアやトンガからもラピタ人の土器が出土している。サモアに到達した時点 でラピタ人の東への移住の動きは一旦止まるのだが、その間に現在のポリネシアの文化が成立していったと考えられている。
 
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