レキオ島唄アッチャー

オセアニアの海と大移動、その1

 八重山の歴史と文化を学んでいると、琉球列島、とくに八重山諸島は台湾やフィリピン、さらに南方の島々からの移り住んだ人たちがいたこと、民俗・文化にもその影響があることがうかがえる。沖縄から戦前、南洋諸島に移住した歴史があることは、ブログでも書いてきた。でも、沖縄の南の太平洋の島々の古代からの歴史や民俗について知ることがなかった。この際、少しだけかじっておきたい。

 2万を超す島々が散在するオセアニア
 日本の南、太平洋地域に広がる海洋世界は、オセアニアと呼ばれる。大小あわせて2万をこす島々が散在する。一部の島では紀元前3万年をこすころから人が住み、旧石器文化段階の採集狩猟生活を営んでいた。
 紀元前1300年ごろに、東南アジア島嶼部からモンゴロイド系のオーストロネシア語を話す人々が拡散してきた。ラピタと呼ばれる美しい土器を作ったこの人々は、タロイモやヤムイモなどの根裁農耕を行い、イヌ、ブタ、ニワトリの家畜も飼っていた。この人々は帆のついたアウトリガーカヌー(カヌー本体の脇に浮子(ウキ)を付けた形状)をあやつり、オセアニア全体に広まっていった。
オセアニア地域は、ポリネシア、ミクロネシア、メラネシアの3地域に区分されている。ポリネシアはハワイ、ニュージーランド、イースター島を頂点とする三角形の地域の内部、西側の残りの島々は赤道以北がミクロネシア、以南がメラネシアである。
                  オセアニア地図、生命誌ジャーナル2009年夏号
                           オセアニア地図(「生命誌ジャーナル2009年夏号」) 
 ミクロネシアは小さな島々という意味。日本にもっとも近く、グアム、サイパン、テニアンなどのマリアナ諸島をはじめ、ヤップ、パラオ、チューク(トラック)、マーシャル諸島、キリバスなどの島々が含まれる。
 メラネシアは黒い島々という意味。面積の大きな火山島が多い。旧石器時代の人々の直径の子孫あるいは混血であり(オーストラロイド系)、ニューギニア、ソロモン諸島、ヴァヌアツ、ニューカレドニア、フィジーが含まれる。

 ポリネシアは、多くの島々という意味で、ハワイ諸島やトンガ、サモア、タヒチ、クック諸島、イースター島、ニュージーランドなど。
ポリネシアは、文化的にも言語的にも均一性が高い。これは、人間集団の拡散が比較的最近行われたことを意味する。メラネシアを通って西ポリネシアのサモアとトンガに最初の人間が達したのが今から3000年前ごろであった。その1000年後ごろに再び東へと移動をはじめたポリネシア人は、タヒチのあるソサエティ諸島やマルケサスまで太平洋を横断し、そこからハワイ(紀元後700年)、イースター島(紀元後700年)、そして最後にニュージーランド(紀元後1250年)へと拡散した。
 土器はサモアで消滅し、それ以降、ポリネシアは無土器文化となり、調理には石蒸し焼き用の炉が利用された。
 以上は印東道子氏の「オセアニアのものと技術とその変化」(国立民族学博物館HP)から紹介した。
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