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「なりやまあやぐ」は戦後の歌だった

 宮古民謡の名曲「なりやまあやぐ」は、教訓歌の定番曲だ。歌詞からみて、古い歌謡だと思っていた。ところが、宮古民謡の歌い手、砂川国夫さんによると、戦後作られた曲だという(2015年3月8日付「琉球新報」の「論壇」投稿)。
 この曲は、宮古島の旧城辺町友利と砂川地域で昔から歌い継がれている「なりやま節」を基に、旧平良市下里出身の宮古民謡唱者の古堅宗雄が作詞作曲し、1960年代に発表された比較的新しい宮古民謡である.
 古堅宗雄はカニスマ(アカペラ)で代々歌い継がれてきた宮古民謡に初めて三線の伴奏を作曲し、近代宮古民謡の礎を築いた人物である、とのこと。
 「なりやま節」があまりにお卑猥で露骨な性的描写をしている歌謡で、なおかつカニスマで決まったテンポもなく大らかに歌われるため、なりやま節の歌詞と節回しで三線の伴奏を作曲するのは困難という判断で、なりやま節の歌詞を引用しつつ自身の体験を元に作詞、作曲したもの現代に歌われる「なりやまあやぐ」である、という。

 「なりやま節」を原曲とした「なりやまあやぐ」が初めて沖縄県全域に紹介された時、優雅なメロディーと歌いまわしが県民の反響を呼び、沖縄県内で大ヒットした。
 古堅宗雄は生前人前で歌う活動を頻繁に行うことがなかったためにこの事実はもとより、古堅宗雄の功績があまり世に知られていないとのことである。  
               
            砂川国夫さんの歌う「なりやま節~なりやまあやぐ」
 「なりやまあやぐ」の歌詞は次の通り。
♪サー なりやまや なりてぃぬなりやま すみやまや すみてぃぬそみやま 
 ※イラユマーン サーヤヌ すみてぃぬすみやま
♪サー なりやま参いてぃ なりぶりさます(。がつく)な主 すみやま参いてぃ すみぶりさます(。)な主
 ※イラユマーン サーヤヌ すみぶりさます(。)な主
♪サー 馬ん乗らば たす(。)なゆゆるすな主 みやらび屋行き 心許すな主 
 ※イラユマーン サーヤヌ 心許すな主
♪サー 馬の美さや 白さどかぎさ みやらびかぎさや 色ど美さ
 ※イラユマーン サーヤヌ 白さどかぎさ
♪サー ぶり押し波や 笑いどぅ押しす(。) ばんぶなりゃ 笑いどぅ迎い
 ※イラユマーン サーヤヌ 笑いどぅ迎い

意訳
♪いつも行っている山や いつも通いなれえいる道の山だからと言って
♪いつも行く山だから、と思って甘く見ないでください いつも通うからといって、山を甘く見ないでください
♪馬に乗る時は用心して手綱をゆるめないように 女のひとの家に行く時も、心をゆるめないようにしてください
♪馬なら 白い馬はとてもきれいだし 若い女性も 肌や髪がとても美しいかもしれません(でも…)
♪荒波だって よせてくる時は 笑顔のように見えるもの 若い女性も 迎える時は笑顔で迎えてくれるものです
 「宮古島キッズネット」HPから

 元歌の「なりやま節」の歌詞は、砂川さんのブログに紹介されている。
なりやま節
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