レキオ島唄アッチャー

映画「イザイホウ」を観る

  「神の島」といわれる久高島の最大の神事「イザイホー」を撮影した記録映画が桜坂劇場で上映されたので観てきた。
 イザイホウは、島に生まれ、生きる30歳から41歳の女性が、ナンチュと呼ばれる神女になる儀式である。12年に一度、午年に行われてきたが、後継者不足から1978年を最後に途絶えている。映画はその前の1966年に撮影したものだ。
 島は女性が農業を行ない、男たちは北は奄美群島から南は八重山諸島まで漁業に半年以上も出かけた。島で、子供を育てながら、夫の無事を祈り、帰りを待った島の女性たち。
 映画は、1か月をかけた神事の中で、特に4日間の本祭を中心に撮影されている。巫女になる女性ナンチュの加盟儀式「夕神遊び」から「カシラタレ遊び」「花差し遊び」「朱づけ遊び」「アクリャーノの綱引き」と儀式が続く。
 神女となる女は、男を守る「ヲナリ神」である。
   
  洗い髪のまま白装束姿で「エーファイ、エーファイ」と連呼しながら旋回する姿を見ていると、独特の高揚感がある。4日間の神事が続けば、神女という自覚が生れてくるのが分かる気がする。  
  もうイザイホーが途絶えてから40年近くなり、この神事はもう見ることができない。でも映画を通して、その秘祭の模様が残されたことは貴重である。 
  これまでなぜ公開されなかったのか。野村岳也監督は、撮影の翌年、久高島で試写会をした際、この作品を世に広めたくないという思いが伝わって来たので、長くお蔵入りしていたそうだ。
 よく50年近くも封印してこれたものだ。時間が経過し、時代も変わり、貴重な記録を公開して、神事を広く世に知らせることは大事なことだと思う。

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