レキオ島唄アッチャー

マンゴーハウスを飛び交うギンバエ

 ヒスイカズラを咲かせている南城市垣花の平良さん宅は、ビニールハウスが屋敷内にある。花の説明をしてくれた平良さんに、「これ、マンゴーですよね」と尋ねると「そうですよ。いま花が咲いているところです。見てみますか」とハウス内を案内してくれた。
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 「マンゴーの実をつける受粉は、ギンバエでやっているんですよ」と言う。「えっ。ミツバチではないんですか?」とツレが驚いた。「そちらを飛んでいるでしょう」と言うので見ると、いるいる。ギンバエが飛び回っている。
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「これは、どこからか仕入れるんですか」と何も知らない素人の私が聞く。「いやいや、魚のアラを吊るしておくと、集まってくるんですよ。この梯子を登ると、吊るしたアラが見えるでしょう」。言われるままに梯子を登ると、魚のアラが見えた。なるほど、ギンバエが集まっている。
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 「花が咲いて、もう小さな実がたくさんなっているけれど、そのままにしているとだめなので、実を間引いてやらないといけないんですよ」と言う。よく見ると、枝ごとにちっちゃな実が無数についている。そのままにしていては、大きな立派なマンゴーに育たないのだ。
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 「このマンゴーは、パパイヤのように大きくなるんですよ」というではないか。なんと、パパイヤほどもあるマンゴーなんか見たことがない。平良さんは、かなりの篤農家のようだ。
 ハウスに通じる部屋の壁に、なにやら新聞記事のコピーなどが一面に張り付けられているのを発見した。「これは、新聞の縮刷版からコピーしてものですか」と尋ねた。「いや、私は記事の収集家なんですよ」と言って「これ見てください。B29がユインチホテルのある場所に墜落した時の記事です」と指で示した。
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1955年4月27日付け、当時の玉城村親慶原にB29が墜落した事故を伝えている。当時はホテルはまだ建っていなかった。いまは、温泉付きのユインチホテルがあり、何回か泊まったこともある。当時ホテルがあれば、大惨事になっただろう。平良さんの収集した記事は、他にも「力道山が沖縄に来る」とか「名護湾にイルカの大群。177頭捕える」など沖縄の諸相を伝える記事がたくさんあった。 
 もう一つ、ハプニングがあった。外に出ると、わが車の前に、車を止めたおばさんが「これ、あんたの車?」と聞くので「すみません。すぐ出ますから」とお詫びした。すると「ミントもらいますか?」と声をかけてくる。ええっ、何をおっしゃっているのだろうか、意味不明だ。「ミントですか?」「ミント、もらいますか」と重ねて聞く。どうもハーブのミントのようだ。「ハーブのミントですか」と尋ねると、「そうそう。もらいますか」。沖縄では、相手に押し付けるようなものの言い方を避ける。普通なら「あげましょうか」というのを「もらいますか」と相手の立場にたって言っているのだ。「いただきます」と答えると、すぐ目の前の赤瓦の家がお宅のようで、すぐ中に入っていった。
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 庭があるので、中に入ると、ミントの葉っぱを根から引き抜いて、10数本も持ってきた。ヒスイカズラを見に来ただけ、それも隣のお家に来たのに、通りすがりの余所者にわざわざミントをたくさんくれるとは、いやはや、ビックリである。さっそく、家に帰ってからミントを鉢に植えてみた。とにかく繁殖力がすごい強いらしい。お茶を入れると、ハーブの香りが漂い、美味しいお茶となった。

 
 
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