レキオ島唄アッチャー

「『世ば稔れ』考」を読む、その3。宮古の歌謡

 波照間永吉氏著「『世ば稔れ』考」の紹介の続きである。

 宮古歌謡の中の「ユバ ナウレ/ユヤ ナウレ」
 宮古の島々でも、この「ユバ ナウレ」と同系統の句が囃子として謡われる歌謡が、多数伝承されている。その歌謡ジャンルもピャーン、ニーリ、アーグ、クイチャーと幅広い。その中から一つだけ例を挙げよう。 

  「なかん立つ道」(多良間)
1、なかんたつ 道から ウヤキユーヌ ナオレガヨー
中に立つ道から 富貴ナ豊穣ガ 稔レガヨー(以下歌詞を省略)
 この歌は、多良間島で行われる、旧暦5・6月の粟の豊穣感謝・祈願の祭礼であるシィチィウプナカ(節大中。粟の収穫祭)で謡われるものである 豊穣を迎えた村人が、神を祀る神女をお招きし、神護に感謝し、来る年の豊穣を祈る道行の歌として、繰り返し謡われる。その時、囃子が繰り返される。
 「ウヤキユーヌ」のウヤキはユーを装飾する語で、「富貴な」の意。宮古の歌謡でも「ユヤ ナウレ」系統の囃子が豊穣感謝・祈願の歌謡の中で謡われてきたことが確認できる。 
            
                多良間島の「8月踊り」
 「ユヤ ナウレ」は宮古・八重山に共通して存在するが、「ユバ ナウレ」の形は八重山独自のものということである。
 
 ここでは、宮古でも「ユヤ ナウレ」系統の句が囃子として謡われるという共通性とともに「ユバ ナウレ」という句は宮古にはなく、八重山独自であることが明らかにされる。
スポンサーサイト

島唄 | コメント:0 | トラックバック:0 |
<<思いがけないhappybirthday | ホーム | 新年会を楽しむ>>

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

| ホーム |