レキオ島唄アッチャー

新春テレビで2人の奄美歌姫を見る

 新しい年が明けた。
 新春の沖縄のテレビは、民謡の特番があるのが楽しみ。2015年は、RBC創立60周年で「民謡紅白歌合戦」が復活した。ОTVは「島唄の祭典」。いずれも、現在沖縄の民謡界を代表する唱者、それに売り出し中の若手らが登場して見ごたえがあった。写真はいずれも、テレビ画面から。
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 今年新たに注目したのが、どちらにも奄美諸島出身の女性が初登場したことだ。
 「民謡紅白」には、「喜界島の歌姫」と呼ばれる川畑さおりさんが登場。その伸びやかな声で、奄美の悲歌ともいうべき曲を歌って、すっかり魅了された。
 歌った「むちゃ加那節」には、悲しい女性の親子の物語が伝えられていることを紹介した。
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 奄美の加計呂麻島にウラトミ(マシュカナともいう)という美女がいた。検地のため島に来ていた薩摩の奉行の目にとまった。アンゴ(現地妻)に差し出せというが、ウラトミは拒む。山に逃げて隠れた。奉行は一家と村中に重い税をかける仕打ちをした。両親は、村に迷惑がかかると、娘を飲食料とともに小舟にのせ、海に流した。舟は喜界島の小野津村に流れ着く。歌のうまい彼女は歓迎され、島役人国吉と夫婦となる。
 生まれた娘、ムチャカナも母に劣らぬ美女だった。嫁にしたい男は多い。それに村の女たちは嫉妬する。アオサ(海苔)を取りに行った時、海に突き落とされて亡くなった。母は、娘の後を追い崖から身を投げた。 
                  
川畑さおりさんが歌う「むちゃ加那節」
 沖縄の王府時代と同じような役人の現地妻をめぐる出来事だ。奄美に対する薩摩の厳しい搾取と役人の横暴のもとで、村人の間での妬みが生み出した哀史である。それだけに、あまりにも悲しすぎる伝承である。
 これを歌った川畑さんは、この物語の舞台である喜界島の出身で、いまも島の公民館で働きながら唄者として活動しているという。
 「歌合戦」の場に、沖縄の喜界郷友会の人たちが、横断幕を掲げて応援していた。きっと、同じ郷里の歌姫がテレビに登場することは、とても嬉しくて、誇りに思っただろう。
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 沖永良部島出身の大山百合香さんのことは、すでにブログでも紹介した。島のライブハウス「うたしゃ」の娘さんだからだ。
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 彼女は、昨年アルバム「風に咲く約束の花」をリリースし、「アイランドツアー」として奄美大島、徳之島、沖永良部島、与論島、ファイナルとして沖縄でコンサートライブを開いてきた。「島唄の祭典」では、「その手」という曲を歌った。ポップス系の曲である。
 個人的には、三線を弾きながら「永良部の子守唄」を歌ってくれないか、と期待した。でも、アルバムを売り出し中なので、やむを得ない。
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 さらに、沖縄の神谷千尋さんとのコラボで、MONGOL800の「小さな恋の歌」を歌った。
 奄美の島々でも、若手の唄者が育っている。これからいっそう羽ばたいていってほしい。
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