レキオ島唄アッチャー

沖永良部島の島唄散策、その1

  沖縄に似ている沖永良部島の民謡

  沖永良部島の島唄というか民謡は、沖縄民謡に似ているという。沖縄音階は「レラ抜き」の「ドミファソシド」だが、沖永良部島、与論島は同じ沖縄音階で、その北限だという。沖縄本島に近く、琉球文化の影響を強く受けたのだろう。
  かといって、「永良部百合ぬ花」や「沖永良部の子守歌」など代表的な曲を除けばほとんど知らなかった。島に行く前に、いくつかYouTubeにアップされている沖永良部島の民謡や踊りを見た。島に行ってから、ライブをやっている居酒屋「うたしゃ」で、島の人が歌う民謡を聞いたが、なるほど沖縄民謡と曲調は少し似ている。
  奄美大島を中心とする奄美民謡は、音階が沖縄音階ではないし、三線のキーが1オクターブ高い。弾き方もとても技巧的だ。なにより歌い方が違う。裏声を多用する。どこか物悲しげな曲が多い。沖永良部島は、見聞きした限りでは、裏声を使った曲はなかった。
           
       沖永良部島民謡 「サイサイ節」(那覇市与儀公園のさくらまつり)
 
  柏常秋氏著『沖永良部島民俗誌』の「民謡」の項からかいつまんで紹介する。
  広く用いられている歌謡は多種多様だが、その多くは他島のもので、中でも沖縄の歌曲が圧倒的地位を占め、本島の固有の民謡は、遊び唄、子守唄、物搗唄、持成唄の4種に過ぎない。
  この4種は、歌謡の目的による分類であるが、更に旋律即ち曲節により見ても、イキントー節(遊び唄)、ウシーウシー節(遊び唄)、子守唄、イト(物搗唄)、テジヤク(持成唄)の5曲だけである。
  歌詞は曲節の種類に係わらず、すべて五三・五三・五三・三三の三〇音詩である。だから遊び唄の歌詞は、どの曲節にも適用される。
 (注・沖縄の琉歌は八八八六の三〇音である。この八を五三、六を三三に分解しているが、基本形は琉歌と同様だと思う。ちなみに、沖永良部島は琉歌の北限だという)
 
  遊び唄とは、若い男女が夜間相会して歌い交わり楽しむ歌謡のこと。多くは野外で行われ、三味線の伴奏を必要とする。伴奏者はジユーテ(地謡)という。イキントー節、ウシーウシの2曲がある。イキントー節は本島最古の民謡と称することが出来る。
  外にアンチャメーグワと称する歌曲があって、前記2曲同様に愛好されているけれども、この名称の語源が沖縄語のアキチャメグワ(きつい)である点より見て、本島固有の民謡でないことは明らかである。
  歌詞は遊び唄という名に恥じず、男女の相思の情を述べたものが一〇中七・八を占めて圧倒的に多く、その他は人事の全面を網羅している。
○マクラクラ枕 物言(ムニイ)ルナ枕 里ガコト 吾事(ワコト) 言ルナ枕
  この和訳は次の通り。
  「枕くら 枕 物言うのではないぞ 枕 彼氏と私の話をするのではないぞ枕」(『南島歌謡大成 奄美編』)
  ―後は省略―
                 
 
スポンサーサイト

奄美諸島 | コメント:0 | トラックバック:0 |
<<沖永良部島の島唄散策、その2 | ホーム | 奄美返還の二島分離に反対、沖永良部島の歴史スケッチ>>

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

| ホーム |