レキオ島唄アッチャー

トイレットパーも県産品

 研修で中部の工場、施設など見学する機会があった。うるま市田場にある昭和製紙に行った。古紙をリサイクルしてトイレットペーパーを作っているという。大和の大昭和製紙と紛らわしいが、立派な沖縄企業(従業員70人)である。
                   IMG_6826.jpg
 工場を案内してもらった。原料の古紙1トンの束が山積みされている。1日30トン使う。「地球釜」と呼ばれる巨大な釜に入れる。13-16個も入る。煮てドロドロにする。古紙表面をコーティングしているビニール類など取り除き、不純物を洗浄、インクも除去する。さらに洗浄・脱水し、ローラーの間を通し脱水し、乾燥させ、ジャンボ原紙ができる。
                    IMG_6827.jpg
 それを規程のトイレットペーパーの長さに紙を巻き替えて、家庭で使うサイズにカットし、包装して袋に詰めるという作業工程となる。
 意外だったのは、昭和製紙で作っているリサイクル製品の商品名と写真を見ると、どこのスーパーでもよく店頭に並んでいる商品ばかりである。買ったことのあるものもあるし、なんと新聞紙の古紙回収で出すと、販売店がそのお返しにくれるトイレットペーパーもこの工場の製品だった。後日、スーパーで買ったトイレットペーパーも、メーカーを見ると昭和製紙だった。
 トイレットペーパーといえば、県外の製品か中国製品だと思い込んでいた。でも、トイレットペーパーも県産品が市場の一定割合を占めている。
                  IMG_6832.jpg
 昔は四角い板チリ紙と呼ばれるチリ紙が主流だった。いまでも介護用品などでよく使われているそうで、この工場で造られている。それにキッチンペーパーや沖縄独特の「グソーの貨幣」である打ち紙(ウチカビ)も作っている。清明祭やお盆などご先祖様を拝むとき、先祖がグソー(あの世)でお金に困らないように打ち紙を燃やす。沖縄では必需品だ。中国製も入っているが、県内で50%ほどのシェアーを持っているそうだ。
                    IMG_6831.jpg
            「守礼紙銭」という商品名で打ち紙を出している
 考えてみれば、米軍占領下では、トイレットペーパー、チリ紙なども県内で作らざるをえない。私のようなナイチャーには驚きでも、県民にとっては、馴染みのある商品なのかもしれない。
 なぜ古紙再生の事業が始まったのだろうか。パンフレットを読み、その経緯と歴史が初めてわかった。
 米軍基地から発生する大量の古紙を利用しリサイクルのトイレットペーパー生産を思い立ち、1967年11月、会社を設立した。翌年6月から100%基地内で発生する古紙のみで生産を開始した。しかし、ベトナム戦争後、古紙が減少したため、主要原料の20~30%を本土やアメリカから輸入していた。
 1982年頃から県内でも自治体の回収事業が進み、現在では100%県内発生古紙を利用した生産位取り組んでいる。
 古紙再生の事業でも、やはり米軍基地が関係していたのが沖縄ならではである。
 
スポンサーサイト

日記 | コメント:2 | トラックバック:0 |
<<海水淡水化センターを見学 | ホーム | 美化された「軍師官兵衛」>>

コメント

昭和製紙株式会社の全製品に関して、同社が沖縄県推奨優良県産品として認定出来るよう、沖縄県知事に申請すべきだと考えます。
認定を受ける事で、ブランド力の向上や信頼性・品質が更に担保されるからです。
沖縄県内だけではなく、本土に於ける開拓に向けて、堂々と勝負に挑めるからです。
同社にACジャパン沖縄支部への加入を促すべきです。
2017-07-04 Tue 23:19 | URL | ガチャピン [ 編集 ]
ガチャビンさん。コメントありがとうございました。
 おっしゃるとおり、沖縄県推奨優良県産品に認定されるといいですね。 
 昨日買ったトイレットペーパーも昭和製紙の商品でした。
2017-07-05 Wed 09:43 | URL | レキオアキアキ [ 編集 ]

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

| ホーム |