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王府時代の那覇の史跡を歩く。御物城

 御物城(おものぐすく)
 
 那覇港内の小岩礁に築かれたグスクで、大交易の時代、交易品を収納管理する倉庫だったとされる。
「御物城は、御物すなわち王府直営貿易の物品を貯蔵した所である」(『那覇市史通史編第1巻』)。「親見世」の項で紹介したように、王府の史書『球陽』で「公倉を那覇江中に建てて以て貿易を蔵す。其の倉を名づけて御物城と日ふ」と記されている。創建年月は不明であるが、恐らく第一尚氏の尚思紹前後と見られる。 
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米軍軍港内にある御物城
 この貯蔵庫を管理するとともに、那覇行政と貿易業務も兼ねる職位に「御物城御鎖之側(おものぐすく・おさすのそば)」がいた。第二尚氏の王統を開いた金丸(尚円王)がこの職に就いていたことで知られる。
 「この御物城も貿易の衰退と共に、公倉としての存在理由を失い、ただ遊覧の地と化するにとどまり、名もまた、御物城(公倉)が忘れられて、いつしか見物城と称される様になった」(『那覇市史通史編第1巻』)。
 近代になって「風月楼」という芸者屋になっていた。沖縄戦で廃絶したが、現在も、アーチ門と城郭の一部が残っている。
米軍那覇軍港の敷地内にあるので、県民の重要な史跡でありながら、自由に立ち入り見学することはできない。 

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