レキオ島唄アッチャー

多良間島は八重山だった、その3

 多良間島を歌った石垣島の曲
 「タラマ村ユンタ」(石垣)という古謡がある。38番まであって、恋物語となっている。
 「♪多良間村の ミハナ村の(多良間島の対語)乙女の中で 評判の高い美人の 美しい女性が 生れておった」と始まる。
 この美女をわがものにしたいと思う男。早朝にばったり美女に会ったが、腕がブルブルふるえて抱けなかった。
未練やるせなく、娘の家の門まで行った。石垣の上から見ると、夫の男が美女の膝枕で仲良くしている。失望して草をむしり泣いていると、美女が出てきて言う。
 「なんで泣いているのか」「貴女が欲しい念願がかなわず泣いている」「欲しかったら人より先に申し込むこと。私はもはや人妻になってしまった」。
 男が思いを早く伝えないから、もう人妻になった。遅かった。これで終わるのかと思ったら、そうではない。男は諦めきれずに女に問いかける。すると、女も答える。
 「人の妻になっても、少女のころから見初めた貴女だから思ってきた」
 「タコの手が8本ある如く、8年間待って下さるか」
 「石の上でも根が下りる私であります」
 「後年になって、私ども2人は、夫婦になる機会が与えられましょう」
 最後に男の思いに女も応えて、夫婦になれるという大逆転のドラマが待っていた。長い歌は終わる。とても面白い物語の展開である。喜舎場永珣著『八重山古謡(上)』から、あらましを要約した。
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           多良間島の「八月踊り」(村のホームページから)
 「多良間渡ジラバ」(石垣島平得)という曲もある。
 「♪航海の安全は 船頭の手腕によって 航海は一路平安になる」
 「♪夫婦の調和は 妻子の理解の如何によって家庭は明朗になる」
 「♪反布の美しさは 緯糸の如何によって 色艶がよく見える」
 こんな歌詞が並ぶ。教訓歌である。
 多良間島と石垣島は、田をつくりに来ていたくらいだから、いろいろな島人の交わりがあったのだろう。八重山民謡にも、多良間島と石垣島の深かった関係が刻み込まれている。
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